世界パンデミックの記録 特設サイト
NEWS
- 2022.09.30 城北学園(東京都)にてパネルを展示していただいています
- 2022.07.06 毎日新聞BOOK WATCHINGに書評が掲載されました。
- 2022.07.01 正文館書店知立八ツ田店にて【パネル展】開催中!
- 2022.06.29 書評専門紙『週刊読書人』(2022/7/1付)に書評が掲載されました。[ 評者/写真家・山岸 剛さん ]
- 2022.06.28 三省堂書店神保町本店(小川町仮店舗)4階〈新刊・話題の本〉の棚にて展開中!
- 2022.06.24 日刊ゲンダイDIGITALに書評が掲載されました。
- 2022.06.21 大垣書店イオンモールKYOTO店にて【パネル展】開催中!
- 2022.06.16 《刊行記念》AFPBB Newsより抽選で5名様にプレゼント!(応募締切/6月23日 23:59まで→応募期間は終了しました)
- 2022.06.14 ネットギャリー「すぐ読み」で、本文ページの一部を読んでみませんか?
- 2022.06.10 長谷川書店 茅ヶ崎ネスパ店にて【パネル展】開催中! →[終了しました]
- 2022.06.01 ジュンク堂書店 池袋本店にて【パネル展】開催中 →[終了しました]
- 2022.06.01 東京堂書店 神田神保町店にて【パネル展】開催 →[終了しました]
- 2022.06.01 紀伊國屋書店 新宿本店にて【パネル展】開催 →[終了しました]
マリエル・ウード/編
青柳正規/日本語版監修
前島美知子/訳
B5判横・上製・228頁
定価3,850円(本体3,500円+税)
ISBN978-4-86706-034-6 C0072
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- 五十嵐隆(国立成育医療研究センター理事長)
- 世界の人々の姿を視覚を介して振り返ることは、これからの世界を深く考える契機となる。
- 奥山俊宏(上智大学教授・元朝日新聞編集委員)
- 世界各国のプロの記者たちが残したすさまじい迫力の写真記録
- 増田ユリヤ(ジャーナリスト)
- 写真の一枚、一枚を見るたびに、新型コロナの恐怖におびえた日々がまざまざと、よみがえってきました。世界各地で新型ウイルスに立ち向かい、多くの命が奪われてきたという無念さと、それでも最前線で頑張ってくださった方々のおかげで、ここまでこられたんだという思いを綯い交ぜにしながら、ページをめくりました。
- 久住英二(ナビタスクリニック理事長・内科医)
- 医学史で知る疫病は、あくまで平面的だった。今回のコロナ流行は、自らの経験のみならず、本書により幅、深さや重みをもって知ることができた。疫病が世界に及ぼした影響を、同時代人として知る上で有用な一冊だ。
- 松永美穂(ドイツ文学者、翻訳家)
- 不安、悲しみ、焦り、恐怖、連帯、慰め、感謝、努力…。パンデミックの2年間を記録したこれらの写真を見ると、世界中で共有されていた様々な感情が蘇る。人類共通の記憶として保存しておくべき風景の数々だ。
- 竹内薫(サイエンス作家)
- 世界の1ヶ所から感染症が世界中に広がり、大勢の命を奪い、それでも人類は戦い抜いた。途中で何度も写真から目が離せなくなった。
- 金哲彦(プロ・ランニングコーチ)
- WEBやテレビで流れるコロナのニュースに触れると落ち着かなくなる。 でも、写真集となったコロナ禍を振り返ると心が静かに落ち着く不思議を感じる本です。
- 土居安子(大阪国際児童文学振興財団理事・総括専門員)
- パンデミックの中、世界で起きたことが写真によってリアルに迫ってくる。人々の苦しみとともに、困難の中でユーモアを忘れない様子が心に残る。自分たちの経験を位置づけるために、学校図書館でも有益な本だと思った。
瞬く間に世界を覆った新型コロナウイルス。
2020年冬から2021年春までのあいだ、AFP通信は未曽有の事態に遭遇した世界の風景と人類の姿を撮影してきた。
中国に、インドに、スペインに、セルビアに、ポーランドに突如野戦病院が出現した。
日本でもエルサルバドルでも、マスクのある生活は当たり前となり、ソーシャルディスタンス、テレワークは日常となった。オリンピックも延期された。
緊急事態宣言やロックダウンが実施され、赤の広場からも、シャンゼリゼ通りからも、サン・マルコ広場からも、タイムズスクエアからも、人の姿はなくなった。
韓国でも、コロンビアでも、街や教会など人が集まるところはすべて徹底して消毒された。
病床は足りなくなった。ニューヨークでは遺体置き場が、メキシコシティでは墓場すら、足りなくなっていった。家がないベルギーのホームレスやセネガルの遊牧民は、途方に暮れるしかなかった。
常に緊張を強いられる医療従事者の顔からは、なかなかマスクの痕が消えない。
しかし、人類は挫けない。
ブラジルの奥地でも検温が行われ、人里離れたトルコの村でもワクチン接種が実施された。
ステイホームが推奨されるなかでも、キプロスやドイツやパレスチナの人々は健康を楽しく保つ術を見つけていった。
キューバでもタイでも、最前線で働いてくれているエッセンシャルワーカーに感謝を送る習慣が根づいていった。
マスクを着飾り、閉められたシャッターを彩る陽気な光景も見られるようになっていった。
本書は、「疫病の真っ只中で学んだのは、人類には軽蔑することより賞賛することのほうが多いということだ」
というカミュ『ペスト』の一文からはじまる。人々の連帯感や創造性、息遣いまでもが活写された、何度でも振り返りたい一冊。
- 世界三大通信社・AFP通信がとらえた、61の国と地域、165の都市や町や村、481点の写真。
- 世界はいかに闘ってきたか、闘っているか。
- 未来への道しるべとなる地球の記録。
- 各国からの声―世界の著名人が寄せたエッセイ、5本掲載。
- 日本語版の出版に際し、写真を増補。
- 編/マリエル・ウード(Marielle Eudes)
- フランス国立東洋言語文化大学(INALCO)でロシア語とアラビア語を習得し、パリ政治学院で学んだ後、1987年にAFP通信(フランス通信社)にジャーナリストとして就職。 チェチェンの紛争に関し、1995年にAFPモスクワ事務所としてアルベール・ロンドン賞受賞。 2006~2007年にパリに帰任しAFP経営管理、人事管理、大規模交渉などを担当し、現在は10年に渡り写真部門統括を務める。
- 日本語版監修/ 青柳正規(あおやぎ まさのり)
- 多摩美術大学理事長、東京大学名誉教授。1944年大連生まれ。 古代ギリシャ・ローマ考古学者。1967年東京大学文学部美術史学科卒業。 国立西洋美術館館長、独立行政法人国立美術館理事長、文化庁長官など歴任。 2006年紫綬褒章受章、2017年瑞宝重光章受章、2021年アメデオ・マイウーリ国際考古学賞受賞、文化功労者。 著書に『皇帝たちの都ローマ』(中公新書)[毎日出版文化賞]、監訳書に『地図を旅する 永遠の都ローマ物語』(西村書店)など。
- 訳/前島美知子(まえじま みちこ)
- 慶應義塾大学大学院(修士)修了後、2005年にパリに渡り、建築史研究のかたわら、ワインやモード業界での通訳や翻訳を手がける。 訳書に『ぼくは建築家 ヤング・フランク』(西村書店)など。現在、フランス国立科学研究センター共同研究室(AHTTEP)研究員など。 学術博士(日本、フランス)。